いにしえ峠道

既に記憶からも遠くなり忘れ去られた峠越えの山道を歩いてます

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

峠に関する言説(柳田国男"峠に関する二、三の考察"より)

境の山には必ず山路がある。その最初の山路は、石を切り草を払うだけの労力も掛けない、ただの足跡であったのであろうが、獣すら一筋の径みちをもつのである。ましてや人は山に住んでも寂寞せきばくを厭いとい、行く人に追付き、来る人に出逢おうと力つとめ…

古道道とは?

古道を探索することはまさに"道を極める"ことだと思っています。たいてい"〇〇道"と呼ばれるものは、一つの修行を極めた先にあるそぎ落とされた感性の極地であり、死生観であり諦観であると思われますが、この道もその意味では一つの達観を求める修行である…

地蔵坂峠(旧郡上街道)

地蔵峠は旧郡上街道の一部であり、長良川の蛇行が生み出した岬のような地形をショートカットする場所にあります。美濃の立花にある立花山の裾野を越えて行く峠道です。国道156号線の立花トンネルのちょうど真上に位置します。今回は探索の必要はなかったので…

馬坂峠(大和町兼寄から上神路村に抜ける峠)

馬坂峠は大和町栗巣と神路路をつなげる峠(坂に近いが)だ。今はとても広い舗装路が整備されていて、車なら10分弱で越えられる峠です。新峠は鞍部をさらに30m程掘り込んであるため、走っていると峠という感じはしないが、周りは5~600mの山で囲まれているため…

内ケ谷峠(白鳥町越佐から内ヶ谷に抜ける峠)

内ヶ谷峠は国土地理院の地図にも明記されている峠名です。しかし、道路敷設はされておらず、白鳥町側からは林道(舗装)や途中から作業路が伸びていてますが、その後は谷筋を歩いていく他はありません。この時期はまだ雪に覆われていたため、古道を探すのは困…

いにしえ峠道とは?

古道と言えば、今よく耳にするのは熊野古道や中山道。最近では外国人の観光客が急増しているといいます。日本人は古来から宗教者や修行者など特別な階級の人に限られていました。、伊勢参りや観音巡礼など、長い徒歩旅を好んできました。それは、近世になり…

東俣峠(大和町上古道旧東俣村から明宝寒水への峠)

東俣峠は国土地理院地図にも記載してある峠道で、舗装路で峠越えすることができる。今回はまだ雪の残る古道跡を歩いてみたため、旧道あとをたどる探索はほぼ不可能ということで、歩きやすそうな場所をたどって峠まで出ることにした。いずれにしてもこの時期…

和那手峠(大和町小間見常保から栗巣西俣村への峠道)

この峠は大和町小間見常保から栗巣西俣村へ抜ける峠道にあるのだが、いずれからも林道が入っていて峠まで車で行くことができる。(現在は和那手からの作業道は工事中で侵入できない)車では侵入できなかったので、集落入口で住民の方にお話を聞いたら、峠まで…

フジモト峠(旧田之畑集落から小駄良西洞村へ)

大和町の中神路にある旧田之畑集落から郡上八幡の小駄良西洞村へ抜けるルートです。城下町の郡上八幡から小駄良街道を北上し、西洞村から峠を越えて神路に抜け、大和町の古道を越え、小間見、大間見を抜けて白鳥町那留から牛道街道へ抜ける古道の一部です。…