鷲見から一色に抜ける峠(県道惣則高鷲線)
このコースは高山市荘川町一色から郡上市高鷲町鷲見に抜けている惣則高鷲線にある峠部分だ。峠名は無いが古地図には県道となっている部分とほぼ同じ個所が点線で描かれ古来から峠道と認識されていたことがわかる。
冬季閉鎖区間(5月下旬か?)であるため車での侵入はできないので、鷲見側の閉鎖口に車をデポし歩いてみることにした。(距離的には峠まで10分程度)
標高差も100m未満なので楽々登れるしかも峠までは県道を歩いてみた。
一度谷を迂回してから直ぐに、峠部分らしき深い堀切りに出た。
かなり削ったらしく両側に壁のように擁壁面がそそり立っている。
高山市と郡上市の市境である標識がある他は、何も峠を表す表記はない。
これほど切り崩されていると峠部分は探しようもなく峠を下りながら旧道を探すことにする。
地図で見ると、峠の鞍部の谷は車をデポした谷筋につながっていたため、古道はこの谷筋に間違いはないだろう。
途中、谷に降りやすい場所を探して下りてみた。
谷部は樹齢50~60年程経っている針葉樹の人工林となっていて、藪もなく歩きやすい。
水の少ない谷沢は割りと広くて、歩く場所は広いが古道と呼べるような明確な跡は分からない。植林してしまうと地形そのもの変わっていまうことが多く今回もそのようだ。
わずか、10分弱で車のあるところに出ることができた。
古道はまずこのルートで間違いないだろう。
荘川側の道も歩いてみたが、古道らしい跡は見つからない。
県道の建設で消滅したか、もしくは鷲見側と同じく下部の谷筋を歩いていたかのいずれかだろう。
さらに行くと、舗装道路は半分以上谷筋に崩落していた!(車で来なくて良かった)
荘川側の一色川を下って集落辺りまでくると見える高速陸橋越しの白山連峰。
近くには、珍しい茅葺の拝殿を持つ白山神社が鎮座していた。